[取材]新進気鋭のピラティススタジオに迫る、大流行の理由とその魅力とは[the SILK]

「ボディラインをきれいにしたい」「美しい姿勢を手に入れたい」という願いは、多くの女性にとって永遠のテーマかもしれません。実際にそのニーズに呼応するかのように、今巷ではピラティスが大流行しています。

特に東京都では、ニューオープンのピラティススタジオへ予約者が殺到。
そんな中、今回ご紹介するスタジオは女性専用のピラティススタジオ”the SILK” です。

運営企業の株式会社HYVは「本質的なサービス」「感動価値」の提供をおこなう新進気鋭の企業です。ピラティススタジオの他にも”The Boutique”というシーシャラウンジ、”BUTTER HOLIC”というクラフトバターパイ専門店も展開しています。

五感すべてに、感動を。

そんなミッションを掲げる企業の代表取締役の茅野 航平さんにお話をお伺いしてきました。

株式会社HYV 右から
代表取締役 茅野 航平
マーケティングディレクター 伊藤 研二
取締役 関 清香

本質的にいいサービスを常に現場でアップデートし続けること

the SILKが誕生したきっかけのストーリーとピラティス業界の課題感をおしえていただけますか?

(茅野さん)
私が3歳までアメリカに住んでいて、20歳で再渡米しそこでアパレルやラーメン屋など事業の立ち上げをおこなってきました。

そして今の会社で新しく何かをはじめようと思って、アメリカでどんな業種があるのか、どんな店舗が流行っているのか調査しに多種多様な店舗へ実際に体験に行ったんです。

いろいろ模索していく中でピラティスも体験したのですが、本質的にいいものだっていうところにまず気づいたこと、さらに何歳になっても取り組めるフィットネスということ、スタッフも長く働いていけるものだと頭を打たれました。

私自身はもちろんピラティスを教えられるわけではないので、ピラティス専門家の人からお話を聞きに日本全国を飛び回りました。
そこで少しずつ明確になっていったことは「女性は女性に憧れるし、その憧れる対象であるべき」ということ、「教えるトップインストラクターへの憧れや世界観みたいな要素も重要」であるな、ということです。

そうこうしていくうちにお会いした方が関さんだったのですが、12年以上のピラティス歴もありながら今現在も毎日のレッスンが楽しいという言葉の熱量と雰囲気に驚かされました。そんなに熱中できる人が作るプログラムはどんなものなんだろうと、一気に心が引きずり込まれたんですね。

関清香さんのピラティス書籍
関さんは出版もされるほどの大ベテランインストラクター

the SILKの名前には「しなやかできれい」という想いを込めていたのですが、この世界観を関さんと一緒につくっていきたいと強く思い、ジョインいただきました。

関さんが考える、日本におけるピラティス業界の課題と今でも楽しいというレッスンへの想いをおしえてください。

(関さん)
私がピラティスを始めた2009年ぐらいは、ピラティスそのものは全然有名じゃなかったんです。
最近になってありがたいことにピラティスも認知されてきたのですが、それまではずっとヨガのセットになればやっと知ってもらえるかな、という程度。今ではヨガとピラティスではなく、ピラティス単独の特集が雑誌とかでも組まれたりして、うれしいなと率直に思っています。
なので課題感というのはあまりなくて、これからいよいよピラティスにとってすごいことが始まるんだなというわくわく感がとてもあります。

プログラムを作ってる身としてレッスンへの想いの部分については、やはり私は現場に一番の正解があると思っています。
現場から離れる時間が長ければ長いほど、お客様や教えるインストラクターへの距離が広がってしまっていって、「自分がいいと思ってるレッスンが、お客様が良いと思わない。スタッフも良いと思わなくなってくる」ということが絶対に起きてしまうからです。
なので常に現場でチューニングしアップデートをすることを意識しています。

もちろん、レッスンをすること自体が今もすごく楽しいということもあります。
ただそれだけでなくて、スタッフにたくさんのフィードバックをおこなう側になると、「現場のレッスンしてないなっていう人と、現場でちゃんとお客様の前に立ってる人」どちらが納得感があるかなと考えると、やはり後者かなと思っています。

(茅野さん)
こんな熱量の関さんがthe SILKの監修者としていてくれたら、働いてくれるインストラクターたちも幸せだろうし、こういう人みたいになりたいと憧れてくれるかなと思いました。
そして今も実際にそうなっていると感じていますね。

スタジオの雰囲気作りで気にかけていることもおしえていただけますでしょうか?

(茅野さん)
スタジオに関しましては、非日常の空間作りをこころがけています。
お客様も忙しい毎日を過ごしていらっしゃると思うので、the SILKにいらっしゃるときは生活感や日常生活の雰囲気を全てそぎ落として、普段の自分からモードチェンジできるような女性が好むスポットにできるよう作っています。

やはり皆さん綺麗になりたいと思ってお越しになるので、それなら綺麗な空間でピラティスに取り組んでいただきたいな、と。
また、各店舗の雰囲気を少しずつ変えてまして、その地域に合ってるもの、その地域からインスパイアを受けたものを取り入れたりしています。反対に、その地域にはこういう店舗はあまりないだろうなみたいなものも反映したりすることもあります。

非日常空間でリラックスいただけるようにドリンクやアメニティにもこだわっています。

現場に出ても常におこなわれる研修で、知らない人も楽しめるプログラムを

the SILKのプログラムや、その研修制度について詳しくおしえていただけますでしょうか?

(関さん)
実は、私自身なんとなくピラティスを始めてしまったという経験があるんですが、ちゃんとインストラクター養成講座に行っても最初何をやっているのか全然わからなかったんですよね。

なのでピラティス経験がゼロの人にも、ピラティスの良さや体を動かす楽しさを分かりやすくお伝えすることを心がけています。
お越しになられるお客様はピラティスオタクではなくて、ピラティスはただキレイになりたいという手段の一つなんですよね。キレイになれるのならヨガでもいいし岩盤浴でもいいしエステでもいい。

だからこそ、ピラティスが好きな人のためのピラティスのレッスンでは意味がないと思っています。
初めての人でもわかりやすく、さらに今日頑張ったなっという爽快感や心地よい疲労感を感じられるようなプログラム作りをいつも意識しています。

実は私も運動がもともと好きではないので、わざわざお金を払って時間をつくってきてくださるお客様は神様のようにいつも思っています。
その方たちにできる限りの効果を提供してあげたいっていうのは常に思っていて、どうやったら一番効くか、どうやったら伝わるのか、今でも研究し続けるために現場に毎日立っているんです。

また、常に新しいプログラムも開発していますし、既存のプログラムも日々アップデートしています。
いつまでも同じメニューですと会員様から飽きられてしまいますし、常に現場の正解に合わせてプログラムを作り替えていきたいですね。

また少し別軸になるのですが、インストラクター自身が”the SILK”のレッスンを楽しんでくれているかどうか、ということも重要だと思っています。
いろんな音楽に合わせるのが楽しいということもあるので、プレイリスト選定も数多くの曲を聞いて悩んで作っています。好きなアーティストの曲が流れてるとか、その曲に合わせた動きが好きとか、そういったことも含めてインストラクターに楽しんでもらいたいですね。

インストラクターへの研修について大切にしていることありますか?

渋谷の研修スタジオが2部屋ありまして、そこで朝から晩までおこなっています。
テキストと動画、実際に手や脚を動かしての研修をおこなっています。

ピラティスはどうしても仰向けになっておこなうメニューが多く、インストラクターの顔が見えない中でがんばって動くことがとても多いんです。
そうなると、視覚情報よりも音声、つまりインストラクターの声の情報を頼りに動くことが多くなります。なので喋り方や言葉のチョイス、声の雰囲気についても丁寧に研修しています。

声に表情を乗せて欲しいと思っていて、楽しくおこなうメニューのときは「笑顔で喋ってるの声」、きつめのメニューをしてるときであれば「頑張って!」という励ましの声など、たくさん意識してもらっています。
「その伝え方はよくないですね」や「語尾の言葉の使い方に違和感ある」など本当に細かい修正をしています。

もちろん技術的な指導もしっかりとフィードバックしています。
腕や脚の位置が1センチでも違っていたりしたら伝えますし、カウントについても「今もは間延びしている感じがするので時間を2秒短くして」と、受ける側の立場だときっとかなり大変だと思います(笑)。

(茅野さん)
あとはピラティスを知っている人におしえるのだとやはり実践から離れてしまうので、まったくピラティスを知らない人にも研修セッションを受けてもらっていて、それこそ実際に僕や伊藤くんも研修テストの相手役に入っています。

  • ピラティスに詳しくない人が、どのような指示を出されるとどういう動きになる。
  • このメニューは、自分が思ったようなカウントで進んでいかない。

そういったことを、たくさんフィードバックしていますよね。

(伊藤さん)
フィードバックは本当に細かいと感じています。
テストの30分くらいの間で、原稿用紙にすると2枚分くらいの情報をメモして関さんがインストラクターにお渡ししています。そしてそのフィードバックがインストラクターからしても納得感のあるものになっていて、思い返したインストラクターの記憶と合致しているんですよね。

(関さん)
一度、現場に出られたインストラクターへも常に研修をおこなっています。
というのも新しいプログラムが常に開発されているので、毎月新しいプログラムを習得する必要があるからです。
困ったときにはいつでも聞ける環境を用意していますので、きっと働きやすい環境だと思っています。

(茅野さん)
さらに抜き打ちで、トレーナーチームが店舗に訪れて実際の現場でお客様と一緒にレッスンを受けるということもしていますね。テストのためのテストではやはり意味がないと思っていて、現場で実際に提供しているレッスンに対してフィードバックが重要だと思っています。

会員からファンになって、そしてインストラクターになる人も。

the SILKに現在通われているのはどのような女性でしょうか?

(伊藤さん)
年齢層に関しては数字だけで見ると、30〜40代が一番多いです。
職業としてはスタジオによって二極化していて、銀座店や新宿店などのオフィス街スタジオでは会社員の方がお仕事帰りに来店される方が多いです。二子玉川や吉祥寺などになると、やはり主婦層の方も増えていますね。

非日常のエンターテイメントを味わっていただけるようにしているためか、コンテンツとして純粋に楽しんでいる会員さんが多いと聞いています。

会員さんは平均しても7〜8ヶ月くらい継続されておりまして、1年以上も在籍されている方も多いです。
中にはそのままインストラクターになりたいと応募してくださって、働いてくださっているインストラクターもいますね。

(茅野さん)
ピラティスを好きになって、しかもthe SILKで働きたいと思うほどになってくれることはとてもありがたいと感じていまして、今後も会員さんのロイヤリティがさらに高まるように価値を磨きあげていきたいと思っています。

日常の喧騒から離れ、自分にだけフォーカスできる特別な時間を提供したい。

最後に、ピラティスに興味を持っていただいている読者にむけてメッセージをいただきたいです。

(茅野さん)
まずはピラティスを知ってもらえるだけで大変ありがたいと思っています。そしてピラティスを好きになってもらいたいと本当に思っているので、どんなスタジオにでもいいので体験に行ってみてほしいと思っています。
数あるスタジオの中からthe SILKを選んでもらえたならば、それ以上の価値を届けられるように私たちは努力していきます。

(伊藤さん)
ピラティスによって体が変わって、生活の質がよくなると信じています。
レッスンに取り組んでいる時間以外の日常生活も、きっと前向きになれるようになるのでピラティスが人生の一部になれるきっかけに慣れたら嬉しいです。ぜひどの会社のスタジオでもいいので、ぜひ足を運んで欲しいと思います。

(関さん)
私は体は一生もの、関節は消耗品と思っているのですが、人間って体そのものを交換することはできずに何十年も過ごしていくしかない。
そんな大切な体に不具合があると日常生活が本当につらくなってしまうので、楽しいピラティスを体験することで日常の些細な痛みをできるかぎり取り除きたいです。

お仕事や育児などお忙しい中きてくださっているので、レッスンの50分間だけは自分の体だけにフォーカスできる特別な体験にできるようにしていますのでぜひ一度スタジオにお越しいただけたら幸いです。

そんなthe SILKはこちらから

急拡大の裏に、顧客へ価値提供するためのひたむきな姿勢あり

ひたむきという言葉には「こうすべきだと思った一つの事に熱中し、他を顧みることが無い様子」と広辞苑にありますが、まさにこのHYV社のthe SILK運営スタンスにぴったりであると感じた取材でした。
茅野さんが「努力を上回るものがあるとしたら、熱中しかない」と仰っていたのが印象的だったのですが、まさにそのような人柄と性格である関さんが率いるthe SILKのプログラムは、これからもきっと良くなり続けることでしょう。

今回の取材で、魅力あふれるピラティスと”the SILK“の良さを少しでも感じていただけたなら幸いです。

また、過去にスタジオへ体験レッスンにいったときの動画や感想はこちらの記事にまとめてあります。

お時間が許すようでしたら、ぜひこちらの体験記事もご覧ください。